日本酒の表記・分類と個人的2018年の日本酒5選
この記事はねおりんAdvent Calender6日目の記事です。
どうもこんばんはアル中です、アドベントカレンダー書かないと1年が閉まらない気がします。
昨日はとーやさんのねおさんへのラブレターでした、ねおさんは小倉唯さんの話するときに声がデカくなる以外とてもいい人です。
ラブレター、素晴らしいですね、僕は人生とは愛の賛歌であると思っているのでラブレターという形式、よいと思います、僕もVAPEは吸いますしねおさんも含めて飲みにいきましょう、三茶のあたりに。
今回は日本酒の表記と味の傾向の解説、あとねおさんからのリクエストで今年飲んだ日本酒をランキング形式で紹介していきたいと思います。
※ほんとにざっくりだしわかりやすいようにと思って書いてるからまちがっててもゆるしてね、キツく言われると泣いちゃうから
表記の話
大吟醸?純米?生酒?日本酒ってよくわかんない表記が沢山書いてますよね、今回はざっくりと説明していこうと思います。詳しく知りたい方は日本酒 - Wikipedia を読んでね。
精米歩合とアル添
精米歩合とは読んで字のごとくどれくらいまで精米したの?ということです、そもそも米を磨いたら(精米歩合を上げることを”磨く”と言います)どうなるのか、一般的に日本酒の米は外側ほど雑味が多く中心に近づくほど旨みが増えると言われているのでおいしい酒を造ろうとすると必然的に米を磨くことになるのです(極稀に例外もあります)
そしてその磨いた米と水で日本酒を作るのですがここに別に作ったアルコールを添加する場合があります、これがアル添と呼ばれる行為です。意図としては安くするためのかさ増し的な意味合いから狙った味やキレを出すため、と様々です。
でも選ぶときにそんなに沢山裏面読みたくないよーとか書いてないよーってこともあると思います、そんなあなたのために!日本酒には表記があるのです!とりあえず表を見てもらいましょう。
精米歩合:50%以下 | 精米歩合:60%以下 | 精米歩合:61%以上 | |
添加アルコール:なし(純米) | 純米大吟醸 | 純米吟醸 | 純米 |
添加アルコール:あり(アル添) | 大吟醸 | 吟醸 | 本醸造・清酒 |
このように精米歩合とアル添の有無によって表記が存在します、味の傾向としては磨かれているほどすっきりと癖が少なく、アル添のほうがキレが強くなりがちです。
製法
日本酒の製法は大きく3つに分けられ生酛・山廃・速醸と分けられます、簡単に説明すると
となります、乳酸菌云々~と言い出すと難しいので生酛・山廃の方が酸味が強く速醸のほうがすっきりと覚えていればだいたいOKです、表記が無い場合はほぼ速醸です。
出荷状態
日本酒は発酵飲料です、醸したあとも殺菌しなければどんどん発酵が進んでしまうため、基本的には火入れと呼ばれる加熱殺菌をします、タイミングとしては絞った後、瓶につめた後があります、タイミング等によって名称があり
- 2回火入れ・・・2回あるタイミング両方で加熱処理をしたもの、開封後も風味が落ちにくい
- 生貯蔵・・・瓶詰め後にだけ火入れしたもの、熱処理が少ないので風味が2回火入れより残りやすく、また熟成の良いタイミングで出荷できる
- 生詰め・・・絞った後だけ火入れしたもの、出来上がりの風味を残しやすい、生貯蔵とあわせて1回火入れと呼ばれる
- 生酒・・・その名のとおり殺菌処理をせずに出荷したもの、風味等が一番しっかり残るが、開封後の劣化が一番早く、また低温保存が必須となる
このようにそれぞれ意図があるので自分の飲み切るスピードや、お店で頼む際に減り具合を見て判断するのが良いと思います。
その他表記
まだまだたくさん表記はありますので見かけそうなやつだけ書いておきます
- 日本酒度・・・その酒の比重、軽ければ+重ければ-で、アルコールが多いと+になりやすく糖分が多いと-になりやすい、+は辛口-は甘口と言われがちだが一概にそうとは言い切れないので簡単な目安程度
- 新酒・夏酒・ひやおろし・・・出荷時期によるもの、新酒は冬~春の新しい酒、夏は売り上げが下がりがちなのですっきりしたものを、ひやおろしは夏に熟成された酒
- おりがらみ・濁り・・・醸した際に残った米のカスのことを「おり」と言う、そのおりが混じった酒のこと
- あらばしり・中取り・責め・・・絞った際の順番で決められる、最初に出てくるのがあらばしりで中取り、責めの順
買うときの選び方
いろいろ説明されたけどどこでどうやってどれを選べばいいんだよってお思いの方のために僕がいつもやってる店と物の選び方をお教えいたします。
店
できれば日本酒に強い酒屋がよいのですがなかなかハードル高いですよね、なのでオススメはデパートや大型ショッピングモール等の酒屋です、気軽に入れる割にそれなりの日本酒が揃っています、ここで見て欲しいのは冷えた四合瓶や一升瓶があること、おいしい日本酒は大体冷やしてあるので重要なポイントです。
瓶
さて冷蔵庫の前につきました、まず条件に挙げたいのは四合瓶であることです、一升って1.8ℓありますから飲みきるのは大変です(僕は3日で空けます)なので4合720mlの瓶にしましょう、そして店員さんに聞きましょう、大体親切に答えてくれますし僕より詳しいです、超辛口とかで無い限り大体飲みやすいです、日本酒度は±8以内なら甘口辛口とかあまり関係ないです。値段としては1500~4000円程度ですのであまり身構えなくても大丈夫です。さぁ楽しい飲酒ライフを。
で、結局どれが美味かったの?
よくぞ聞いてくれた、ただ大前提としてこれだけは言っておきたい。
そもそも日本酒美味い
ランキングは5位からの発表です、僕は甘めの酒が好きなのでそういうのが多いです。
第5位
埼玉県のお酒です、はなあび と読みます。
こいつはすんごいフレッシュ!華やかな香りと甘くすっきりとした飲み口、まるで絞りたてのジュースでも飲んでるのかってくらいの瑞々しい酒、無濾過生原酒ってのは文字通り絞ったそのまんまですよってことです。
第4位
亀泉酒造 亀泉 純米吟醸 生原酒 CEL-24
高知県のお酒です。
なんといってもこのCEL-24と言う酵母がすごい、高知県で発見されたものだがめちゃめちゃ甘く仕上がる、メーカー側が「冷やさないと甘ったるくて飲めない」というほど、フレッシュさもあるがもっとしっとりと甘さを感じられるデザート的感覚。
第3位
新政酒造 紫八咫
秋田県のお酒、むらさきやた と読みます。
今年の誕生日にインド人から貰ったもの、新政の中でも変り種の再仕込み貴醸酒と言う製法で作られる、通常は水と米で造る日本酒だが、貴醸酒はそこに日本酒を入れる、すると濃く甘い酒になるのだがこいつはそれをさらに使って作った貴醸酒なので再仕込み貴醸酒と呼ばれる。味は蜂蜜のように濃く甘いのだが封明け時は舌先に感じる微発泡感と新政特有の酸味が口当たりを軽くしてくれる、重く甘く晩酌はツマミなしにいける。
第2位
佐賀県のお酒です。
いきつけの酒屋にはじめて行ったときにジャケ(?)買いして以降大ファン、香りはパイナップル等のような熟した果実のようで甘いと錯覚するが味自体はそこまで甘くない、その分キレがしっかりしており口当たりの良さ、キレのよさからあっさり飲めるので大体飲みすぎてしまう、ここに関しては是非生酒をオススメしたい、香りが段違い。
第1位
高木酒造 十四代 七垂二十貫 双虹 大吟醸 生
山形県のお酒、そうこう と読みます。
高木酒造さんは400年以上の歴史がある酒蔵です。
もうね、こいつは別格、2018年とかじゃなくて今まででいっちばん美味かった酒。
2~5位はすべて純米酒だったのにこいつはアル添の大吟醸、ただ侮る無かれ、高木酒造は格別にアル添が上手い、凝縮された旨み、甘みもさることながら飲み込んだ後に消えてなくなるようなシャープなキレの両立は筆舌に尽くしがたい出来となっている、てか最初飲んだとき美味過ぎて絶句してた。火入れも生もあるが今年は生の封明けと言うものを飲む機会があってそいつがもうえもいわれぬ美味さをしてた。
七垂二十貫というのは米20貫(75Kg)から7滴しかとれないくらい美味い部分を選び抜いたんだよってことらしいです。ヤフオクとかで40万くらいしますが高すぎなので飲みたい方は声かけてください、お店紹介します。
記事は以上です、酒の質問、オススメ、飲みの誘いなどなどはツイッターで連絡していただければ喜んでお返事させていただきます。
明日はkontu2009さんの「誰だってプリキュアになれるの」です、ちょうど先日初めて男の子のプリキュア登場が話題になりましたしタイムリーですね、俺もプリキュアになりたい・・・
それでは。